2013年6月23日日曜日

3戦全敗(イタリア戦&メキシコ戦)

コンフェデレーションズ杯A組の3試合が終了。日本は準決勝進出を逃し、結局3戦全敗でブラジルを去ることになった。

イタリア戦は本当の強豪と日本との差を明らかにした。ブラジル戦の反省から日本のパフォーマンスが上がるのは予想できたし、イタリアよりも1日インターバルが多かったこともプラスしていた。その意味では今回ほどイタリアに勝てる可能性が高かったゲームはない。その試合で2対0から逆転負けを喫したことを「惜しかった」で片づけてはならないだろう。長友や香川が「勝たなければ何も意味がない」と言っていたのが救いだ。ゲーム運びの拙さをこれから1年で修正するのは難しいが、「ドーハの悲劇」から学んだように次へつなげていかなければならない。

メキシコ戦は消化試合とはいえ何としても勝ちたい試合だったが、ロンドンオリンピックをはじめ世代別の大会(U-17やU-20)で世界トップクラスの結果を残してきたメキシコは流石に強かった。後半立ち上がりやセットプレーといった日本の弱点をしっかり突いて2得点。日本には追いつき逆転する力はなかった。

来年の本大会で今回のような組み合わせになることはないが、ブラジル&メキシコもしくはイタリア&メキシコと一次リーグで同じ組になることは考えられる。しかもコンフェデよりも体力的には楽な日程で戦うことになる。今回分かったことは、世界との差が依然として大きいということであり、今のメンバーの実力では本大会は戦えないという事だ。今後1年で必要なのは、欧州組は自らのチームで万人が認めるレギュラーを確保することであり、国内組はまず7月の東アジアカップで、中途半端な欧州組より自分を選べとアピールし、ひいては初優勝することだ。ザッケローニにもプレッシャー&ノルマを与えるべきだ。東アジアカップ優勝とウルグアイ戦の勝利、9月欧州遠征後のFIFAランク30位以上復活ぐらいを合格ラインとするのはどうか?韓国は(契約満了であったとはいえ)W杯出場を決めても監督交代に踏み切った。仮にザッケローニを解任しても今の日本代表監督なら立候補者がいるはずだ。協会がこのぐらいの姿勢を見せて欲しい。来年再び3戦全敗するのは見たくない!


読了:
「人類20万年 遥かなる旅路」(アリス・ロバーツ)

  • アフリカで誕生した人類がいつごろどのようにして世界各地に移り住むようになったのか?ネアンデルタールや北京原人との関係は?といった興味深い質問に関する最新理論の到達点が、著者の旅とともに説かれている。本のオリジナルになったBBCのドキュメンタリーが近々放送されるので併せてみようと思う。(評価A)
購入:
「国家はなぜ衰退するのか?」(上)(下)(ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン)、「戦略を実行できる会社、実行できない会社」(クリス・マチェズニ―、ジム・ヒューリング、ショーン・コヴィー)



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