2013年11月23日土曜日

ベルギー戦、天皇杯・・・そしてマジックナンバー1!

日本時間水曜日朝に行われた日本代表のベルギー戦は3対2で勝利。先制点の取られ方はオランダ戦同様悪く、反省材料。セットプレーから2点目を取られたことも同様。しかし攻撃面は日本らしいパスワークから得点できたことで、良いイメージが繋がったのではないだろうか。先発メンバーを入れ替えても一定のレベルが維持できることが明らかになったことで、今年最後の欧州遠征でようやくチームとして厚みができてきた。ザッケローニ解任やむなしと考えていたが、オランダ戦を含むこの2戦で本大会まで続投ということだろう。
今後は本大会メンバー23名への生き残りだ。当面代表の試合はないので、各チームでどれだけ結果を出せるかが重要になる。12月の組み合わせ抽選結果も影響するだろう。ヨーロッパ相手では一定結果が出せるが、ラテンアメリカ(中南米)には苦戦が続いている。いっそ3月の代表戦はヨーロッパで南米チームと対戦するというのはどうだろうか?

水曜日夜の天皇杯。F.マリノスは延長戦でパルセイロを破りベスト8に残った。天皇杯においてすべての試合を90分で勝ち抜いて優勝するというのは結構難しい。ここで苦戦したのが良かったという結果を期待する。次戦はアウェーでトリニータだ。ここで勝つと日産スタジアムで恐らくフロンターレとの準決勝になるだろう。

32節のアウェー、ジュビロ戦。俊輔と齋藤が戻ってベストメンバーで臨んだ。天皇杯の疲れが心配されたが、ジュビロにはチャンスらしいチャンスを作らせることもなく中盤から圧倒した展開になった。しかしゴールが遠い。前半マルキのFKがGKの手をかすめバーに当たったり、多くのCKを掴んでも点にはつながらなかった。同時刻に行われていた2位~6位の試合経過を気にしながらハラハラTV観戦するなか、後半ようやく中澤のゴールが決まった。終盤は少し押される場面もあったが、最後までゴールを許すことなく1対0で勝利。レッズもサンフレッチェも更にはアントラーズまでもが敗れるというF.マリノスにはこれ以上ない「おまけ」までついた美味しい1勝となった。これで次節は勝利するのみ。目標が明確になった。

読了:
「なぜ人と組織は変われないのか」(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー)

  • 変化に抗うメカニズムは個人も組織も同じ。表面上「こうしなければ」と考えていても、それと反対の思い(というか固定観念)が行動を妨げているというメカニズムを明らかにし、どうやって克服するかまでを解説した1冊。「免疫マップ」をしっかり作り、パイロット実施を通じてPDCAサイクルを回すという方法は斬新。(評価A)
「歴史主義の貧困」(カール・ポパー)
  • マルキシズムなど全体主義を批判する著者が、「歴史的運命への信仰は全くの迷信であり、人間の歴史の行く末を科学的方法または何らかの合理的方法により予測することはできない」ことを説いた1冊。久々に骨の折れる1冊だった。巻末の黒田日銀総裁による解説が分かり易かった。(評価B)
「行人坂の魔物」(町田徹)
  • 目黒雅叙園のある行人坂を巡り江戸時代から現代に至るまで、波乱万丈の物語(ノンフィクションだが)が展開される。「お七の井戸」のトラブルなど知らなかったこともあったり、実際何年か前にアルコタワーの某社を訪問したことを思い出したり・・・でも一番の驚きというか「やはり」というのは、某メガバンクのビジネスの杜撰な現状だ。3メガバンク一斉FSA検査の引き金となった反社対応の甘さだけではないのだと再確認。(評価A)
「日本サッカー スカウティング127選手」(ミケル・エチェリ、小宮良之)
  • レアル・ソシエダで長年スカウトを務め、シャビ・アロンソを発掘したというエチェリ氏が日本代表およびJリーグの試合で行った日本選手のスカウティングレポート。各選手の長所・短所だけでなく、守備意識の低さという日本チームに共通する弱点まで鋭く衝いている。欧州遠征の2試合の結果を見ても「なるほど」と納得させられる。(評価A)
購入:
「ウォートン・スクール ゲーミフィケーション集中講義」(ケビン・ワーバック、ダン・ハンター)、「ウォール・ストリート・ジャーナル ザ・マネジメント」(アラン・マーレイ)、「原発ホワイトアウト」(若杉冽)、「狼の牙を折れ」(門田隆将)、「劣化国家」(ニーアル・ファーガソン)

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