読了:
「低欲望社会」(大前研一)
- 若者が欲を失くしているという日本固有の現象を踏まえて経済を見る必要がある。著者が「心理経済学」の続編と言えそうな本書を読むと、アベノミクスの限界が真の姿を現すように思われる。ピケティとは違った形での資産課税や、移民政策などの従来発想にない政策転換も含め、この国のカタチをどうするのか。本書をヒントとすべき点は多い。(評価A)
「意思決定のジレンマ」(ラッシュワース・M・キダ―)
- コンプライアンスを考える上で極めて有意義な「参考書」ではないか。単純な「正」対「悪」の選択ではない、「どちらも正しいが両方を取ることができない」ジレンマの状態に陥った時、どうやって判断するか、本書は頭の「フィットネス」に相応しい一冊である。監訳の中島茂弁護士による日本での事例など解説が入ったことで、ちょっと古い(2009年版)原書がアップデートされている点も良い。(評価A+)
「HARD THINGS」(ベン・ホロウィッツ)
- 著者はネットスケープに勤務の後、CEOとして会社設立から売却まで経験。現在はその経験を活かしてネットスケープ創業者のアンドリーセン氏とベンチャーキャピタルを運営している。本書を読むとCEOとは本当に大変な職業なのだと納得させられる。規模や難易度は全く異なるが、チームをマネージする際に役立つヒントも多く、本書がアマゾンの売り上げ上位にいることが良く理解できる。(評価A+)
購入:
「メンバーの才能を開花させる技法」(リズ・ワイズマン、グレッグ・マキューン)、「プロフェッショナル・リーダー」(野田務)、「従属国家論」(佐伯啓思)
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