2015年7月5日日曜日

なでしこ決勝へ。2ndステージに向けて。Gotham(ゴッサム)

なでしこジャパンはW杯カナダ大会準決勝イングランド戦をあまりに劇的なオウンゴールで勝利、2大会連続の決勝進出を決めた。日本時間月曜朝の決勝戦は前回同様アメリカ戦。ここまで唯一全勝で勝ち進んだ日本だが、アメリカとの実力差はかなりあると言わざるを得ない。更に日程的にも中3日の日本は不利だ。そのあたりを承知してか、佐々木監督のコメントもこれまでよりややソフトになっている。正直今大会は組み合わせに恵まれていたが、それでも決勝まで進んできた事は評価できる。なでしこにはいのない戦いをやって欲しいし、誰より澤には是非ピッチで試合終了のホイッスルを聞いてほしい。

来週土曜日から2ndステージが始まる。1stステージは一度も上位を窺うことなく、最終的にレッズと勝ち点15という大差をつけられて6位で終了した。アデミウソンという武器を得たこと、三門・喜田の台頭でケガ人だらけの状態を何とかしのいだ、というのはポジティブに捉えたいところではある。しかし、1stステージ1位~5位のレッズ、サンフレッチェ、FC東京、ガンバ、フロンターレに3敗2分、しかもホームで2敗2分という状況が示すように、上位との差は大きかったと言わざるを得ない。
 
2ndステージに向けては、攻撃陣は言うまでもなく、守備でも解決すべき課題が多い。まず、戻ってくる俊輔をどう使うのか。速攻重視の戦法ではトップ下で起用することは可能だろうか?守備力にある程度目を瞑って一列下げて使うのか?1stステージではアデミウソンと俊輔がピッチで共演した時間はほとんどなかったが、ここが機能すれば得点力が大きく増す。 
 一方守備では何と言ってもセットプレーの失点をいかに減らすかだ。単にポジショニングをどうするかではなく、ガンバ戦のように、与えてはいけないエリアでFKを与えないためにどうするか、までしっかり考えて欲しい。栗原が戻るので、アンカーにファビオか冨澤を置いて、4-1-4-1という形で俊輔を活かすというのはどうだろう?
 上位との勝ち点差を考えると、通算の勝ち点1位はすでにほぼ不可能だろう。2ndステージ優勝というのが目指すべき目標となる。そのためには7月の5試合で3勝2分がノルマだ。ガンバとサンフレッチェとのアウェー戦は厳しいが、敗戦は許されないという位の意気込みで戦ってもらいたい。まずはモンテディオ戦で圧勝するところを見たい!

このところAXNで放映中の「ゴッサム(Gotham)」にはまっている。バットマン誕生のはるか前のゴッサムシティが舞台で、若き日のゴードン署長が主人公という設定に、ダークナイトシリーズ大好きの身としては見ないわけにはいかなかった。実際に見はじめると、ゴードンとブルース・ウェインだけでなく、ペンギン、キャット・ウーマン、エニグマ、さらにはハービー・デントといった「悪役」たちも結構意外な姿で登場する。ブルースの両親は何故殺されたのか?果たして真相は明らかになるのだろうか?毎週楽しみだ!

読了:
「ハーバード流最後までブレない交渉術」(ウィリアム・ユーリー)

  • 交渉術の古典"Getting to Yes"の共著者であるユーリー氏が、これまで欠けていたピースとして、「自分との交渉」=ぶれない自分でいるという事の重要性について説いている。自分の奥底にある願望を知り、インナー・バトナを養う。人生に対するイメージをリフレーミングし、ゾーンにとどまる。相手を尊重し、与え合う。自分にYesというための6つのステップが経営・政治などの局面でどう活かされるか実例も多く、参考となる。(評価A)

「新1分間マネジャー」(ケン・ブランチャード、スペンサー・ジョンソン)

  • 社会人になって間もないころ読んだ「1分間マネジャー」が34年ぶりに改訂された。1分間目標設定、1分間称賛はオリジナル通りだが、これまで1分間叱責としていたところが、1分間修正に変わったという。80年代と現在とではマネジャーと部下の関係が変化してきたことを反映している。ただ、本書を読むと、マネジメントの基本的な原理はその当時も今も変わっていないということに改めて気づかされる。(評価A)

「1分間意思決定」(スペンサー・ジョンソン)

  • やるか、やらないかの2つに選択肢を絞り込むことで、決断しやすくなる。「チーズはどこへ消えた」の著者でもあるジョンソン氏は、ストーリーを通じて、自分なりの意思決定のマップ策定が重要であることを説く。本書で印象に残ったのは、自分に正直か、直観を信じているか、自分の価値を信じているか、という自分に対する3つのと問いかけだ。交渉術でもそうだったが、自分自身をしっかり持つことが如何に重要であるかの証拠だろう。(評価A)

「捏造の科学者」(毎日新聞科学環境部 須田桃子)

  • 昨年大きな騒動を巻き起こした「STAP細胞事件」について、当初の記者会見から11月までの経緯を取材メモから改めて整理している。須田氏と養老氏との対談(「文系の壁」)を読んで、やはり読もうと思い本書を購入した。本書を読むと、このような事件が起こる背景や、極めて日本的、それも「日本の官僚的」な組織の対応が問題の徒な長期化・複雑化をもたらした様子も理解できる。本書を読んで、結局STAP細胞はなかったのだということが納得できた。(評価A+)

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