今週の成果:
読了
「ハーバードケネディスクールからのメッセージ」(池田洋一郎)
- 同じ「留学モノ」では岩瀬大輔氏の「ハーバードMBA留学記」に軍配を上げる。確かに著者はキャンパスだけでなく、世界を飛び回り貴重な経験をされたのは認める。そのことが彼にとって大きな意味をもったのだということも伝わってくる。ただ、彼が「MOF官僚」という肩書きを使わずにはこれらの経験はありえなかったのではないか?池田氏はそのことをどこまで意識しているのか?少なくとも文章からはいまひとつ感じられなかった。彼が留学経験を今後どう活かすのか?Taxpayerとして監視していかなければならないと思う。
「市場の変相」(M.エラリアン)
- 「現在の金融危機をいち早く予想した」とされる一人。単純な「金融経済=悪」という論調でないのが好印象。
「大事なことだけ、ちゃんとやれ」(J.キルツほか)
- クラフト、ナビスコ、ジレットでCEOを歴任した著書の体験的な経営論。バフェットから高く評価されるということだが、株主一辺倒ではなく、顧客に目線が行っている点で、単なるコストカッターではないと言うことだろう。ただ、そうした経営者でも一旦マスコミに目をつけられると「稀代の悪党」になってしまうという。全てのステークホルダーを満足させるのは不可能という事を証明しているのかもしれない。
「クリエイティブ都市論」(R.フロリダ)
- この人のメガリージョンの考え方は、大前の地域国家や、ポーターのモデルなどにも通じているが、ボヘミアンとゲイのいる都市が暮らしやすいといのは確かに一見すると信じがたい議論に思える。かつて済んでいたRTPもメガリージョンを形成しているが、確かに暮らしやすかったことが思い出された。東京圏について非常に大きなポテンシャルを評価してくれているが、果たして「東京集中」の悪いところばかり強調する政治に期待できるのだろうか?
購入:
「大暴落1929」(J.K.ガルブレイス)、「職業としての政治・職業としての学問」(M.ウェーバー)、「金融危機の経済学」(岩田規久男)、「人間の未来」(竹田青詞)
その他:
前回書いた霞ヶ関の考え方からすると、西松建設事件の捜査は「国策捜査」の臭いがプンプンする。報告書の記載にも拘らず逮捕というのは異例だろう。また、本当に西松だけか?他のゼネコンはどうか?マスコミの突っ込みは相変わらず浅い。昨日まで反麻生が手のひらを返したように反小沢になる夕刊紙は何がお望みなのだろう?
バルサ久々の勝利。それにしてもエトーは何回外せば気が済むのか!?
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