2009年9月19日土曜日

五連休スタート

 今日はマリノス対アントラーズに行くつもりだったが、ちょっと風邪気味で断念。結果は勝利だったので、行きたかった。勝ち点差が詰まってきたので、もうしばらくマリノスの順位とは別に優勝争いは楽しめそうだ。
 TVで見ていたFC東京対ガンバの主審は酷かった。判断ミスが多く、はっきり言って下手だった。先週のアントラーズ対フロンターレでの中断判断もそうだが、もっともっと審判のレベルアップが必要。さもないとリーグ、代表全ての偏差値向上は図れない。

今週の読了(読みかけだった本を読みきったのでいつもより大量):
「謀略法廷」(ジョン・グリシャム)
  • あとがきにもあったが、著者のアメリカ法曹界への惜別の書といった趣の本。保険会社に勤める身とすれば、アメリカの行き過ぎた賠償責任判決に思うところはあるが、この本に描かれているような形で裁判所の「保守化」が進むとなると話は別。経済合理性が優先され基本的人権(特に生存権)が充分守られない社会で良いのか?今回の金融危機はそうした社会への警鐘ではないか?等考えさせる本。ただ、正直読後感は良くなかった。(評価B)

「大搾取」(スティーブン・グリーンハウス)

  • アメリカの格差社会がどこまで来ているか。上記「謀略法廷」とも合い通じるところがあった。日本のように解雇が極めて難しい労働法もマネジメントの立場からは困るが、(ここに描かれている「現実」を多少割り引いて考えるにしても)アメリカは逆の方向に極端に行ってしまったのではないか。ただ、コストコのような考えの会社が発展する懐の深さを持っているのもまた、この国の強さなのではと思う。(評価B+)

「顧客感動マーケティング」(ジム・チャンピー)

  • このシリーズの特徴である「必ずしも皆が知っているわけではない」企業も含め、成長している企業が如何に顧客の体験を重視しているか解説した一冊。メッセージの一貫性というのがキーワード。いくら広告でうまいことを言っても、デリバーできなければ逆効果。「責任力」をスローガンにして大敗した自民党幹部に読ませたい。自部門の日々のオペレーションを如何に均質化するかが課題なので、ヒントにして成果に結び付けたい。

「頂きはどこにある」(スペンサー・ジョンソン)

  • 好調(頂き)も不調(谷底)も、自分の心がけ次第。チャンスの後にはピンチ、ピンチの後にはチャンスが来るという事を信じて誠実に行きなさい。という感じの本。「情けは人のためならず」というのも読後の今思いついた。全ては心の持ち様ということで、勝間本にも繋がる。(評価B-)

「コーチングの神様が教える後継者の育て方」(マーシャル・ゴールドスミス)

  • マネジャーは全ていつか考えないといけないのが後継者選び。顧問などとなっていつまでも口を出すくらいなら辞めるな!というのは名言だと思う。逆に後継者候補の立場から読んでみると面白いが、ちょっと読むタイミングは早すぎたかな。(評価B-)

「カオティクス」(フィリップ・コトラー、ジョン・A・キャスリオーネ)

  • 「波乱の時代」の経営戦略(とりわけマーケティング)は如何にあるべきかがコンパクトにまとめてある。個人的には「危機の時代のリーダーシップ」と並んで今年今までのベスト。過去日本であまり取り上げられていなかったダベニーのHypercompetitionなどにも言及して事前の備え、いざ乱気流に巻き込まれたときの対応などを解説している。(評価A+)

「戦略シフト」(石倉洋子)

  • オープン化とORからANDへ、ICTの活用し、「グローバルに考え、ローカルに行動」することで「ガラパゴス化」することなく成長しようというのがキーコンセプト。「いつかまた栄光の日々が戻ってくる」と信じている多くの企業経営者には耳の痛い話だろう。何だか久しぶりに日本人による戦略論らしい戦略本を読んだ気がした。(評価A-)

「もっとも大切なこと」(ハイラム・W・スミス)

  • 自分は何をしたいのか、使命はなんなのか。こういう事をとことん突き詰めて考えるのは日本人には苦手な作業だと思う。この本はそのプロセスを後押ししてくれるように思う。折角フランクリン・コヴィーのプランナーを使っているのだから、この連休で少し考えよう。(評価A-)

とりあえず購入はなし。次に読むべき本を探すのも連休中の課題。

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