2009年11月1日日曜日

This Is It!

 昨夜MJの"This Is It"を見た。単なるコンサートのメイキングではなく、ほとんど実際のショーを見ているような感覚を持った。MJは100%の力を発揮してはいなかったようだが、それでも存在感が圧倒的。また、周りのスタッフが真剣に取り組む様子からはMJと共演できる喜びで一杯だということがストレートに伝わってきた。また、その真剣さゆえ、本番とほとんど変わらないクオリティが味わえた。本番を実現させてやりたかったと改めて思ったし、もう彼ほどのエンターテイナーは出現しないと思う。日経ビジネスの記事ではないが、MJの死はアメリカの転換期を示唆するという感じすら抱いた。

 マリノスは天皇杯3回戦を突破。相手は「アマチュア」というが、多くはJ経験者であり、また、開催時期がJ終盤と重なる部分が大きくなっている。そういう意味で天皇杯は益々番狂わせが起こりやすい大会になりつつあるのではないか。天皇杯までベストメンバールールを持ち出すのであれば、逆にナビスコ杯を若手中心の大会にするとか工夫しないと、トップチームの疲弊と若手(特にU17~U20)の育成が出来なくなり、フル代表の先細りまで気にする事になりはしないかと心配だ。(プラチナと言われたU20が世界切符を逃し、宇佐美たちを備えたU17が全敗という結果は重たい。)

読了:
「松下幸之助 経営回想録」(松下幸之助、堺屋太一)
  • 内容はコッターの「幸之助論」などにオーバーラップするが、自らどう考えたかを語っているという点で意味のある本。水道哲学、PHPなどなどがどのように生まれたか知ることができ面白かった。この経営者の素晴らしいところは利益の意味を正確に捉えていることだと思う。(評価A)
「8つの鍵」(ロイス・クルーガー)
  • 「7つの習慣」や「成功の9ステップ」と重複する内容だが、逆に考えると成功しようと思うなら、きちんと計画を立て、何が何でも実行する事しかないのだと再確認できる本。唯一違うかなと思うのは、経済的成功だけが成功ではないと明確に語っているところ。(評価B+)
「戦略の不条理」(菊澤研宗)
  • 戦略を構築すべき次元を物理的世界、心理的世界、知性的世界の3つであるとし、ポーターやリソースベースト・ストラテジーを物理的世界でのみの戦略と批判している。孫子の戦略論がこの3つの領域全てを意識しているということなのだが、知性的世界の中で考えるのが「取引コスト」というのは何か納得できない。(評価B)
「リフレクティブ・マネジャー」(中原淳、金井壽宏)
  • 内省するマネジャーの話に留まらず、社内教育・社会人教育の有り様にまで、対話形式の本は議論を進めた。リフレクションというかダブルループ思考がなければ、マネジャーは進化できない。逆にこれができない人間をマネジメント職につけてはいけないと思う。しかし現実は・・・来年度の課題である人材育成に参考となること大。(評価A)
購入:
「不毛地帯(4)(5)」(山崎豊子)、「日本銀行は信用できるか」(岩田規久男)、「売れる会社のすごい仕組み」(佐藤義典)、「リスクにあなたは騙される」(ダン・ガードナー)、「ワークショップデザイン」(堀公俊+加藤彰)、「経営戦略の思考法」(沼上幹)、「『戦う自分』をつくる13の成功戦略」(ジョン・C・マクスウェル)、「ソウル・コレクター」(ジェフリー・ディーバー)

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