ミッドウィークの試合でセレッソ、サンフレッチェ、フロンターレが揃って敗退し、ACLからJリーグ勢が姿を消した。ホームで敗れたフロンターレはアウェーでも勝ちにいかなければならなかったが、最初の失点が痛すぎた。サンフレッチェも最後ホームで与えた余計なPKが致命傷になった。結果論だが、初戦に惨敗したセレッソも含め、3チーム全てホームでの戦い方が問題だった。F.マリノスもそうだが、予選リーグ含めJリーグ勢はホームでクリーンシートをほとんど達成できていなかった。(全15試合中3試合のみ。韓国勢には全試合失点しているし、中国チーム相手で1試合完封があるだけだった。)アウェーの戦い方ではなく、ホームでいかに守るかが本当の課題ではないか?ザッケローニの23人にも通じるので、これは日本サッカー全体の問題かもしれない。
読了:
「世界でいちばん大切にしたい会社」(ジョン・マッキー、ラジェンドラ・シソーディア)
- アメリカで成長を続けるホール・フーズ社の創業者が共著者として、コンシャス・キャピタリズムとは、コンシャス・カンパニーとはどのようなものかを説いている。興味深かったのは、前提を日本で忌み嫌われる「自由市場経済」としていること。その中で「目線や意識の高さ」をどのように保つのか考えられている。日本企業の緩さ、温さとは全く異なることをしっかり認識する必要がある。来月実際に店舗を見るのが益々楽しみになった。(評価A)
「殺人犯はそこにいる」(清水潔)
- 群馬・栃木で起こった5件の北関東連続少女誘拐殺人事件。足利事件での冤罪がなぜ起こったのか、警察・検察が如何に組織防衛を優先しているか、その結果真犯人を捕えられずにいるかについて鋭く迫っている。著者が以前扱った「桶川ストーカー殺人事件」の頃から変わらない警察・マスコミの体質は日本の典型的な組織像もクローズアップしている。ノンフィクションの傑作である。(評価A+)
「戦略思考トレーニング3」(鈴木貴博)
- 今回は柔軟発想力がテーマ。左脳派はどのように与えられた情報を論理的に整理し、発想に結び付ければ良いか、逆に右脳派はどうやって左脳を鍛えるか、という観点で題材が用意されている。日々のニュースからこれだけ多くのヒントが手に入ることに改めて感心した。また、日本企業にもまともな会社はまだあるのだ、と多少安心した。(評価A)
「独裁力」(木谷哲夫)
- リーダーが結果を出すためには「権力」が必要。シンプルだが所謂「リーダーシップ論」では避けられがちなテーマに正面から迫っている。「リーダー力=コンセプト力+独裁力」という公式を証明する中で、日本企業の問題点である経営力の弱さが、リーダーの権力構造の脆弱さに起因していることが理解できる。(評価A)
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