なでしこジャパンがアジアカップ初制覇に王手をかけた。海外組の招集が思うに任せない状況で、初戦のオーストラリア戦では脆さを見せたが、徐々にチームとして纏まってきた印象を受ける。来年のカナダW杯に向け確実に戦力の底上げもできた。決勝に向けては澤が復活したのが好材料だ。大会開催中の短期間でもチーム力はあげられるという事を証明してくれるだろう。
読了:
「日本のサッカーが世界一になるための26の提言」(テレビ東京FOOT X BRAINプロジェクト編)
- 「FOOT X BRAIN」書籍化第二弾。日本代表が強豪に勝つためには個か組織か、Jリーグが充実するためには、などタイトル通り日本サッカーが世界一になるために必要なことは何かが多面的に論じられている。毎度感じることだが、裏方の存在をクローズアップするなど、ニッポン万歳!一辺倒の他番組と一味違っているのが良い。(評価A)
「真実を見抜く分析力」(トーマス・H・ダベンポート、キム・ジノ)
- データ分析を成果に結びつけるために必要な6つのステップ(1.問題認識、2.過去の知見のレビュー、3.モデル化(変数選択)、4.データ収集、5.データ分析、6.結果の説明と実行)の各ポイントが解説されている。結局のところ何をしたいのか、が明確でないといくらビッグデータがあっても無用の長物だという当たり前の事が確認されているともいえる。(評価A-)
「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」(カレン・フェラン)
- コンサルタントによる懺悔の書というユニークな一冊。どんな戦略論、組織論、人材開発・管理手法も、コンサルタントに丸投げでは身につかない。結局のところ組織内のコミュニケーションを活性化するほうが有効だという日本的に見ると当たり前の結論に思えるが、うちの本社でも似たような失敗をしているので、むしろ本書の内容が「グローバル・スタンダード」なのだろう。(評価A+)
「シリアル・イノベ―ター」
- P&Gのような組織の中でイノベーションを起こしてきた「シリアル・イノベ―ター」とはどのような人材なのか、そうした人材が力を発揮するためには組織はどうすべきなのかが説かれた一冊。「非シリコンバレー型」というサブタイトルがいかがなものかと思うが、本書を読むと特に日本企業のような大組織では何故イノベーションが生まれづらいのかが理解できる。(評価A)
「新京都学派」(柴山哲也)
- 桑原武夫、今西錦司、上山修平、梅棹忠夫、梅原猛、鶴見俊輔といった新京都学派の人となりや研究成果が彼らと長年付き合ってきた著者の目から生き生きと描かれている。また、司馬遼太郎と彼らとのかかわりにも言及されている。本書を読むと湯川秀樹に始まり山中伸哉に至るノーベル賞受賞者を生んだ京大の気風は如何に醸成されたか、その一端を知ることができる。(評価A)
購入:
「変わった世界 変わらない日本」(野口悠紀雄)、「Jリーグ再建計画」(大東和美、村井満)、「『戦略』大全」(マックス・マキューン)、「インサイドボックス究極の創造的思考法」(ジェイコブ・ゴールデンバーグ、ドリュー・ボイド)
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