2014年8月16日土曜日

久々の勝利。浮上のきっかけとなるか?

F.マリノスは今節アウェーでヴォルティスと対戦。ラフィーニャの2ゴールと俊輔のPKで完封勝利。J1再開後初勝利を挙げた。ラフィーニャが入ったことで俊輔のポジションが高くなり、全体に良いリズムで試合が進められた。前半齋藤が決めていればもっと楽になっただろうが、今日のところは勝利という結果が出たことを祝いたい。

完封勝利には小椋の貢献が大きかった。2点目に繋がったボール奪取はアッパレもの。惜しいシュートも放っていて調子の良さを随所に感じさせた。守備に関しては、セットプレー対策が学習効果が現れたようで、危うい場面は全くなかった。冨澤も戻ってきたし、次節のフロンターレ戦に向け好材料が揃いつつある。

気になるのは俊輔の状態だ。PKを決めたものの、FKとCKで一本ずつ明らかなミスキックがあり、その他つなぎでも珍しいミスがあったりして、全般にイライラしながらプレーしているような印象を受けた。体調に問題があるのであれば、思い切って藤本に任せるという選択肢も必要ではないだろうか。ミッドウィークの天皇杯も相手がJ2で好調のギラヴァンツなので、細部までしっかり対策を詰めて臨んで欲しい。

読了:
「海賊と呼ばれた男」(上)(下)(百田尚樹)

  • 一昨年の「本屋大賞」受賞作。初めて百田氏の作品を読んだ。出光興産創業者である出光佐三氏(作中では国岡鐵蔵)が如何に創業し、幾多の試練、とりわけ政官財癒着の護送船団行政やGHQからの様々な圧力、をどうやって乗り越えたかが描かれている。強大な敵に立ち向かうにあたり、金融機関や損保が果たした役割が描かれているところが珍しかった。また、子供の頃日本が世界一の大型タンカーを次々に造ることにワクワクした記憶が甦った。(評価A+)
「ブラックスワンの経営学」(井上達彦)
  • 前作「模倣の経営学」が良かったので期待したが、正直がっかりした。本書の内容は経営学における事例研究(ケーススタディ)の紹介が主だが、取り上げられたケースも簡単な要約に留まっていて中途半端だった。「世界の経営学者はいま何を考えているのか」とは比較にならない。タイトルの「ブラックスワン」は完全にミスリード。(評価B-)
"Accelerate" (John P. Kotter)
  • 企業変革に関する著作の多いKotter教授の最新作。企業が新商品開発・新市場開拓などの戦略を加速させる必要があるときには、Hierarchicalな公式の組織に加え、所謂プロジェクト型組織ではない、Network組織の活用が必要だということ、また、変革の8ステップはこうした点でも応用可能だということが事例と共に説かれている。(評価A)
「日本劣化論」(笠井潔、白井聡)
  • 今や死滅しつつある「リベラル」からの警鐘。日本人の敗戦の捉え方がアメリカに対する敗戦意識の一方で、中国・韓国には敗戦の意識がないこと、著者らの問題意識を通じてみると、蔓延する反知性主義や、安倍政権が向かおうとしている方向の問題点が一定理解できる。更に左翼の没落に関する説も興味深い。最近やたら「教養」に関する本が多いのも劣化論を通じてみると分かる気がする。(評価A)
購入:
「『バカな』と『なるほど』」(吉原英樹)、「現場力を引き出すリーダーの条件『オーケストラ』型マネジメント」(ダナ・アーディー)、「ビッグチャンス」(冨山和彦)

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