カップ戦での脳震盪の影響で代表辞退となった香川について移籍が決定的となった。移籍先候補としてドルトムント、バレンシア、スポルティング・リスボンといった名前が上がっていたが、古巣ドルトムントへの復帰となったようだ。どこに行っても今よりは使ってもらえるだろう。活躍してモイーズやファン・ハールを見返して欲しい。
読了:
「年収は『住むところ』で決まる」(エンリコ・モレッティ)
- シリコンバレーなどサンフランシスコのベイエリア、ボストン、ローリー・ダーラムなどイノベーティブな企業が集まる地域の発展のメカニズムを明らかにし、一方で「モノづくり」の限界が説かれている。依然として「モノづくり」に固執する日本の「エスタブリッシュメント」には不都合な真実だろう。2年間過ごしたダーラムが発展しているという事実は嬉しかった。(評価A)
「『バカな』と『なるほど』」(吉原英樹)
- 楠木建氏が著書で引用していた本が復刊。最初は「バカな」と思うが、よく考えると「なるほど」というのが競争戦略の要諦と説く本書が「ストーリーとしての競争戦略」に影響を与えていることが実感できた。本書は他にも様々なトピックを取り上げているが、多くは今でも参考になる。残念ながら初刊から25年経っても日本企業を取り巻く経営課題が変わっていないということだ。(評価A)
「現場力を引き出すリーダーの条件『オーケストラ型』マネジメント」(デイナ・アーディー)
- タイトルがミスリーディング。オーケストラ型マネジメントに直接言及する箇所は少ない。本書は、経営環境変化に伴いリーダーシップスタイルも「ボス型」から「指揮者型」に変化すつつあることを説いており、新たなスタイルのリーダーが率いる組織がどのようなものになるかが明らかになっている。(評価A)
「ビッグチャンス」(冨山和彦)
- アベノミクスの一時的な効果で「日本的経営で良いのだ」というガラパゴス的な論評が増えてきている中、著者は敢えて強いトーン(「クソ」サラリーマン会社といった挑発的な表現)で日本的経営の問題点を指摘している。内容自体は欧米企業では「当たり前」の事に過ぎないので違和感がない。日本の劣化、経済的な地盤沈下を防ぐための改革には最後で最大の機会だろう。(評価A+)
購入:
「仕事に役立つ経営学」(日本経済新聞社編)、「経済を見る3つの目」(伊藤元重)、「『失敗』の経済政策史」(川北隆雄)、「オーガニゼーションズ」(ジェームズ・G・マーチ、ハーバート・A・サイモン」、「ソロモンの偽証」(1)(宮部みゆき)
0 件のコメント:
コメントを投稿