そんな中でのガンバ戦。パトリックと宇佐美が好調で、あっという間にF.マリノスを抜き去った。ホームでは勝てたが、もはや勝ち点3を計算できる相手ではない。リスクを取ってでも得点を取りに行くのか、守備を固めてカウンターか。いずれの場合でもラフィーニャがカギになるだろう。
読了:
「精神論抜きの保守主義」(仲正昌樹)
- 従来から日本の「保守主義」が欧米のConservatismと全く異なることに気持ちの悪さを感じていたが、本書を読んでかなりスッキリした。著者はヒュームからハイエクまで6人の保守主義者の思想を解説し、その立場から最終章で日本の保守主義を批判的に説いている。カール・シュミットの「大地のノモス」に言及されており、大学時代に国際法の講義で悪戦苦闘しながら読んだ記憶が甦った。(評価A+)
「天下統一」(藤田達生)
- 本書では室町幕府1573年滅亡説など従来の通説の問題点を明らかにし、信長・秀吉による天下統一を「革命」と捉えて解説している。本能寺の変を起こした光秀の動きにしても、京を追われた足利義昭が靹幕府として依然影響力を保持していたと考えるとより納得できる。ただ、こうした点を考慮しても、信長・秀吉の功績=革命は変わらない価値を持っていると思う。(評価A)
「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫)
- 資本主義はフロンティアがあって始めて成り立つ。物理的にもバーチャルな空間にもフロンティアが消滅してきている中、資本主義は前提条件を失いその終焉を迎えつつある。著者は現在がかつえの「長い16世紀」の再来だと指摘する。ただ、資本主義終焉の後に何が来るのか、著者は答えを用意できていないし、中国を巡る分析など矛盾もあり、正直So what?だった。こちらにもカール・シュミットが登場していたのが面白かった。(評価B)
「難題解決の達人たち」(カール・オノレイ)
- 経済・社会の難問はQuick Fixすることはできない。きちんとプロセスを踏んで根本原因をSlow Fixすることが必要だ、というのが本書の主張。トヨタのアンドン(カンバン方式)のメリットとそれを忘れたための凋落(品質の低下による大量リコール発生)が序章で触れられており印象深かった。著者の説くプロセスは極めて真っ当だが、それ故新たに学ぶところは少なかった。(評価A)
購入:
”Accelerate"(John P. Kotter)、「孫子に経営を読む」(伊丹敬之)、「ブラックスワンの経営学」(井上達彦)
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