読了:
「エネルギー問題入門」(リチャード・ムラー)
- NHK「白熱教室」シリーズでも取り上げられたUCバークレーの教授による「入門書」(原題"Energy for Future Presidents")は、マスコミで取り上げられる数々のエネルギー問題(福島原発事故やシェール・ガス、電気自動車等など)を物理学の観点から解説している。反原発論者などからは「不都合な真実」に見える部分もあるが、そうしたこと全てを理解することが”Future Presidents"には求められるのだ。その意味で本書は決して入門書とは言えない。(評価A+)
「『レジリエンス』の鍛え方」(久世浩司)
- 近頃流行の「レジリエンス」。ビジネススクールの講義で新たな理論として聞いた記憶があるので、最初に考え方が出されたのは20年程前ではないか。本書はレジリエンスを高めるための技術7つを3つのフェーズに分けて解説している。自分が日常やっていることが、実はレジリエンス・トレーニングになっているということも認識した。(評価A)
「知の訓練」(原武史)
- 副題にあるように日本にとっての政治の意味を説く大学講義の再録。天皇による時間の支配、各国の「首都」における広場の意味と東京の特徴、神道の宗教性、東京のアンチテーゼとしての大阪の成り立ちなど改めて言われると「なるほど!」と思うような部分が多く、知の訓練書として面白く読んだ。(評価A)
購入:
「日本の劣化」(笠井潔、白井聡)、「嫌われる勇気」(岸見一郎、古賀史健)
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