2014年8月24日日曜日

天皇杯敗退。神奈川ダービー

水曜の天皇杯。F.マリノスはギラヴァンツによもやの逆転負けで連覇を逃した。放送がなかったので詳細が分からないが、シュートを外しまくり、延長後半最後で決勝点を許したのは肉体的にも精神的にもキツイ。ラフィーニャと俊輔がプレーしなかったのがせめてもの救い。

正直勝てそうな気がしなかったフロンターレとの一戦は、早いタイミングでのPKによる先制と、相手の退場による数的優位のお蔭で何とか勝ちきった。とにかくミッドウィークで見せた守備の破綻を起こすことなく、クリーンシートでリーグ戦連勝を飾れたのは良かった。上位がもたついているが、ACL圏内までは勝ち点差10と大きい。次節苦手のベガルタにアウェーでどういう戦いができるか、まだまだ厳しい状況は続く。

読了:
「孫子に経営を読む」(伊丹敬之)

  • 「経営学者(戦略論)が孫子の解説本を書くとこうなる」というのが正に本書の要約。経営の本質、将のあるべき姿、兵の情、戦略の神髄、戦略的思考とは、勢いは経営の肝という6つの章に孫子のエッセンスを再構成し実際の企業経営に如何に生かされているかが説かれている。「敵」=競合との戦いに勝ち抜いても、市場を制覇できるわけではないという点で、経営の難しさを考えた。(評価A)

「未来企業」(リンダ・グラットン)

  • 前作「ワーク・シフト」で未来の働き方がどう変わるか「予言」した著者が、本作では企業が未来に向け3つの領域(職場環境、地域・サプライチェーンに配慮した活動、グローバルな課題)においてレジリエンスを高めることが必要だと説く。この為にもやはりリーダーシップが如何に重要であるか、本書、特に最後の第6部を読みながら再確認した。(評価A)

「嫌われる勇気」(岸見一郎、古賀史健)

  • 日本において注目されてこなかったアドラー心理学を「ブーム」とした、ベストセラーランキング常連の一冊。若者と哲学者の「対話」を通じ、アドラー心理学のキーワードが説き起こされていく。読んでみて、「7つの習慣」のスティーブン・R・コヴィー氏らが影響を受けているということが良く分かった。(評価A)

「バカが多いのには理由がある」(橘玲)

  • 日本という国家、日本人の劣化について著者は「ファスト思考」ばかりで、課題を本質から考える「スロー思考」をしなくなったことに原因を求めているようだ。そうした観点で政治・経済・社会・心理という4つの領域から現在起こっているネタを切りまくっており、痛快な本だった。エピローグの2つのエピソードは日本だけでなく、世界中が「ファスト思考」偏重に犯されていることを示している。(評価A+)


購入&読了:
「逆転力 ピンチを待て」(指原莉乃)

  • アマゾンの「ビジネス書」カテゴリー第一位の本は、アイドル本とは思えない、良い意味で「まさか」の内容だった。働き方に関するレジリエンス、戦略論であるポジショニング理論およびケイパビリティ理論のいずれの観点からも学べる点が多い。サッシーはかなり凄腕のプロデューサーだということが分かる。難解な語彙を使わずここまでの文章を書けることにも感心した。また、この逸材を使いこなす秋元康の力を改めて実感した。(評価A)
購入:
「第一次世界大戦と日本」(井上寿一)、「マックス・ウェーバーを読む」(仲正昌樹)、「織田信長〈天下人〉の実像」(金子拓)、「日本人を縛り付ける役人の掟」(原英史)

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