2012年1月29日日曜日

マツ追悼試合/移籍期限間近/バルサ異変?

先週日曜日の松田直樹追悼試合は、「日本サッカー・Jリーグの90年代半ば以降のレジェンド」が総出演という感じで、試合内容も良かった。体型が変わった選手、「この日のために」と体を作ってきた選手、皆技術は衰えていなかったと思う。このメンバーなら「客を呼べる」興業ができるので、今後もチャリティマッチなどで集まったら良いのではないか?それにしてもカズの存在感は別格だなと改めて思う。

冬の移籍期限が迫っているが、本田のラツィオ移籍は実現するのだろうか?長谷部は前節ベンチ外で移籍の噂が流れた。昨日は先発していたが、果たしてどうなるのか?その他にも家長や宮市などの動きはあるのか???日本サッカーの将来を考えるならば、どこに行くにしても出場機会が増えるような「良い」移籍になって欲しいものだ。

今朝(昨夜)もバルサはスコアレスドロー。いよいよリーガ制覇は赤信号だ。去年までと異なりとにかくアウェーで勝ちきれない。怪我人が続出している現状で過密スケジュールすべてをこなすのは容易ではない。国王杯とチャンピオンズ・リーグを優先するのが現実的になったのではないか?ペップはどう考えるのか?

読了:
"Think Again" (Sydney Finkelstein, Jo Whitehead, Andrew Campbell)
  • 「名経営者が、なぜ失敗するのか?」の著者フィンケルシュタインと「成長への賭け」の共著者キャンベルが組んで、様々な角度から、マネジャーの判断に独断・好みや過去の経験などがいかに作用し、往々にして誤った判断に陥れるかが解説されている。”Decision Trap"という本があるが、それよりも経営者に関わるレッスンが多いように思う。山本五十六が何故ミッドウェーに固執したかといった事例も興味深かった。学ぶところの多い本だった。(評価A+)
「ユーロ危機と超円高恐慌」(岩田規久男)
  • 「リフレ論者」の立場から、現状の危機と円高のメカニズムを説き、日銀の政策を批判している。ちょうど先週FRBがインフレ目標2%を掲げ、2014年までの政策継続を発表したのを目にすると、著者らの考え方は「通説」に近いのではないかと思う。果たして日銀はどう動く(動かない)か?(評価A)
購入:
「君臨する企業の『6つの法則』」(マイケル・A・クスマノ)、「WHYから始めよ」(サイモン・シネック)、「PLUS世界がわかる」(日本経済新聞社 編)、「円高の正体」(安達誠司)、「プロフェッショナルの働き方」(高橋俊介)、「突き抜ける人材」(波頭亮、茂木健一郎)

2012年1月21日土曜日

海外で成功する条件とは?

全豪オープンテニスで錦織圭が80年ぶりに4回戦に進出した。去年後半の勢いがあればツォンガを破ることも夢ではない。今年一年でどこまでランキングを上げられるか楽しみだ。また、今日はダルビッシュのテキサス・レンジャーズ入団会見があった。球団社長がノーラン・ライアンということなので、ピッチャーの気持ちを理解してもらえれば大活躍は間違いない。

一方、サッカー選手については所謂「欧州組」の多くが壁にぶち当たり、帰国する選手も増えてきた。1年目はそこそこ通用するが、2年目に伸び悩むという共通点があるように見える。Jは春秋制なので、欧州リーグの開幕時には既にトップコンディションで働けるから移籍1年目はOK。そこで安心してしまうのではないか?また、いきなりトップクラスのリーグに背伸びして行った選手がNGとなるケースも多い。このあたりは選手だけでなく、代理人もしっかり考える時期に来ているように思う。

読了:
「ハーバード流 ボス養成講座」(リンダ・A・ヒル、ケント・ラインバック)
  • マネジャーは自分・人脈・チームのすべてをマネジメントする必要がある。本書のセルフアセスメントを利用することで、自分の現在地点や開発すべき分野を意識できるのが良い。部下のマネジャーに是非読ませたい。(評価A+)
「ブラック・スワン降臨」(手嶋龍一)
  • 9.11をなぜ防げなかったのか、から始まって、トモダチ作戦やオサマ・ビン・ラディン殺害まで、この10年余りの大事件の裏にあるインテリジェンスの世界を面白く読むことができる1冊。アメリカも褒められたものではないが、それ以上に日本のインテリジェンスのお粗末さが明らかになる。また、政治リーダーの違いも際立つ。(評価A)
「心を上手に透視する方法」(トルステン・ハーフェナー)
  • 「マインド・リーディング」の本だが、仕事上活用できる点が思いのほか多かった。リーダー・マネジャーには、ここに書かれていることを理解し、表情・態度をうまく生かしてメッセージを伝えるための演技力も求められるのだと思う。酒の席でみんなを驚かすような技も習得しようかな。(評価A-)
購入:
「グーグル ネット覇者の真実」(スティーブン・レヴィ)、「略奪大国」(ジェームス・スキナー)、「ユーロ危機と超円高恐慌」(岩田規久男)、"Great by Choice" (Jim Collins, Morten T. Hansen)

2012年1月14日土曜日

FIFAバロンドール

今週も風邪がなかなか抜けず大変な1週間だった。ようやく90%回復というところだ。

FIFAの女子年間最優秀選手に澤、最優秀監督に佐々木氏が選ばれたのは期待していたが、やはり嬉しかった。年初から佐々木監督のインタビュー(TVおよび記事)を読んでいると、しっかり中期的な戦略も考えていることが窺えて頼もしかった。W杯は優勝したが、イングランドに敗れ、アメリカとも「引き分け」だったことを忘れてはいけない。日本のマスコミは「世界1」とはやし立てるが、実際には世界ランクがようやく3位になっただけ、まだまだチャンピオンではなく挑戦者なのだ。一過性のブームに踊らされることなく、オリンピックでも「後につながる」結果(=メダル獲得)を残してくれることを期待する。

デューク・ブルー・デビルズはACCリーグを連勝でスタートした。ガード陣がもっと点を稼げるようになるとNCAAでも期待できるのだが・・・

読了:
「利己的な遺伝子」(リチャード・ドーキンス)
  • 思い返すと、この本を最初に薦められたのは前の会社の社長からだった。人間も純粋に生物として見ると、全く異なる景色が見えるという事や、ゲーム理論がこのような分野でも活用されているのだという事を改めて知った。世界的なロングセラーとなるだけの1冊と納得。でも難しかった。(評価A-)
「多様性とイノベーション」(デヴィッド・スターク)
  • スタートアップ企業や証券会社のディーリングチームを観察するところから、組織の多様性がイノベーションを生みやすい環境を作るという結論に至るのだが、正直なところ良く分からなかった。日本においてはどうなのだろうか?と思うばかりだった。(評価B)
「ニッポン この20年」(日本経済新聞社 編)
  • 「失われた20年」から何を学ぶのかというのがテーマ。野田政権になって、ようやく少しまともな方向に進もうという気配が見えてきたが、中途半端で終わった改革を完遂できるところまで行くのだろうか?政争で失われた歳月はあまりに大きい、と改めて思う。(評価A)
「志を育てる」(グロービス経営大学院 編)
  • 志なくして「やりがい」なし。やりがいのないところから良い仕事は生まれない。特に上に立つ者は心しなければならないと思う。自分自身振り返り、ここで取り上げられたケースのように自問自答しただろうか?サイクルを繰り返し、スパイラルを上るようにより高い志を持っているだろうか?と考えた。(評価B+)
購入:
「心を上手に透視する方法」(トルステン・ハーフェナー)

2012年1月7日土曜日

2012年は風邪でスタート

暮から風邪をひいて、いまだに咳が出る。今日も予定を変更して一日家で過ごした。

天皇杯はFC東京が優勝。そこに今年は渡邉と長谷川がF.マリノスから移籍することが決まった。レイソルのようにJ1でも台風の眼になるだろう。さてF.マリノスはどうやらマルキーニョスが復帰するようだが、大黒や小野とキャラが被っているように思われてならない。HPの社長あいさつを見ると観客数増加を図るとしているが、その割には動きが地味だ。現時点では今年はACLを狙うどころではなく、降格争いに絡むのを如何に防ぐかが現実的な姿としか見えてこない・・・何か次の手はあるのだろうか????

読了:
「3-4-3」(杉山茂樹)
  • FCWCでのバルセロナを見るといかに3バックで攻撃的が理解できた。その上でこの本を読んだので、日本代表が1日も早くオプションとしての3-4-3をマスターしてほしいと思った。同時に、日本のシステムに対する認識がいかに遅れているか、ここでも「ガラパゴス化」が進行していたことに驚いた。(評価A)
「PLUS日本経済がわかる」(日本経済新聞出版社 編)
  • 日経プレミアシリーズのPR本という位置づけに見えるが、内容は濃かったと思う。伊藤元重教授の3つの論点(日本を外に開く、長期に持続できる仕組みを作る、マーケット・メカニズムを徹底活用する)が政治の停滞で実現できなくなることを心配する。(評価A)
「PLUS会社がわかる」(日本経済新聞出版社 編)
  • PLUSの第二弾。野中郁次郎教授の話は"Managing Flow"などの抜粋だが、分かり易くまとまっている。「会社が道を誤るとき」の九州電力の話を読んで、F.マリノスの社長の行動(コミットメント未達成、「周りに説得された」と辞意撤回)は日本企業特有の「悪しき風習」の現れだと思った。(評価A)
「エスケープ・ベロシティ」(ジェフリー・ムーア)
  • 「キャズム」、「トルネード経営」などで知られる著者の最新作。ただ、読んでいると「イノベーションのジレンマ」、「ブルーオーシャン戦略」などと被る考えのように思われた。5つの力(カテゴリー力、企業力、市場力、製品力、実行力)の階層付も訳語のせいかしっくりこなかった。内容もどちらかというと戦術面に重きが置かれているようで、少し物足りなさを感じた。(評価B+)
購入:
「ハーバード流ボス養成講座」(リンダ・A・ヒル、ケント・ラインバック)、「ブラック・スワン降臨」(手嶋龍一)


2011年12月30日金曜日

F.マリノス:責任の所在はどこに?

昨日の天皇杯準決勝。後半アディショナル・タイムに追いついたF.マリノスが延長で決勝点、というシナリオを思い描いていたのだが、カウンターから2点取られて万事休す。ACLの夢は完全消滅した。俊輔が目覚めた一瞬とパワープレーでしかチャンスが作れない試合内容では「ACL出場は早すぎる」とサッカーの神様が判断したのだろう。J2同志の決勝を招いた責任は重い・・・という内容を考えていたら、今日になって監督解任という話になった。確か社長が「ACL出場を逃したら辞任する」と言っていたはずと各紙のWebを見ていたら、役員報酬50%カットで続投だという。おそらくサポーターは納得しないだろうし、いずれ近い将来社長交代とならざるを得ないと思う。

そもそも、昨シーズン末に松田をはじめとする主力の多くが流出し、外国人を含む十分な補強も予算の都合でできずにいた中で、「今シーズンACL出場圏内を目指す」という目標を設定した事に無理がなかったかを考えるべきではないか?「そのように言わなければサポーターの納得を得られなかった」などと考えているとしたら経営者失格だ。和司監督が与えられた戦力の中で、守り重視の「アンチサッカー」を選択し、最終盤まで上位に食い込んだことはそれなりに評価されるべきだろう。問題はフロント、チーム経営トップが負うべきだ。今後の動きを注視したい。

読了:
「クラウド『超』仕事法」(野口悠紀雄)
  • スマートフォンが仕事環境を大きく変えたことが良く理解できた。超整理手帳のPR部分が多かったのは残念だが、やはりスマホ購入しなければと考えた。パスワードや薬の保存方法はさっそくやってみようと思う。(評価A-)
「伝える力2」(池上彰)
  • 仕事上、部下へのニュースレターを出すことがあり、どうしたら理解してもらえるだろうかという課題に直面する身としては、わが意を得たりと思うところもあり、また参考にしなければならないと考えさせられるところもあった。基本は「自分が理解していること以上は伝えられない」というシンプルなことなのだろう。(評価A-)
「伸びる会社には理想のリーダーがいる」(ジョン・C・マクスウェル)
  • 過去の著作からリーダーシップに関する「名言」をピックアップした内容。失敗から学ぶという点が繰り返されるあたり、実践的だし、ある意味アメリカ的。MISTAKESやTRUSTの分解などどこかに記録して意識しようと思う。いつもながら、この著者の本の読了後はやる気がでてくる。(評価A)
購入:
"Think Again" (Sydney Finkelstein)、「Plus 会社が分かる」(日本経済新聞社出版局編)、「3-4-3」(杉山茂樹)

その他
年末なので、今年も「今年読んだ本のベスト10」を記録したい。震災を受けて、益々「この国の形」を考えた1年になった。ベスト10にも単純な経営書でなく、今後の日本をどうするのか、特に戦後の政財官の在り様をどう変革していくのかを説く本が多く入った。(順位:読んだ順)
  1. 「戦略と実行」(清水勝彦)
  2. 「本物のリーダーとは何か」(ウォレン・ベニス)
  3. 「日本中枢の崩壊」(古賀茂明)
  4. 「日本の未来について話そう」(マッキンゼー・アンド・カンパニー責任編集)
  5. 「資本主義と自由」(ミルトン・フリードマン)
  6. 「どうする?日本企業」(三品和弘)
  7. 「経済成長は不可能なのか」(盛山和夫)
  8. 「新自由主義の復権」(八代尚宏)
  9. 「下町ロケット」(池井戸潤)
  10. 「決断できない日本」(ケビン・メア)



2011年12月24日土曜日

FCWC、天皇杯準々決勝

FIFAクラブワールドカップ(FCWC)はバルサの強さを印象付けた。サントスは何もできずバルサの「ゼロトップ」に翻弄された形だった。ビジャが怪我をして、アレクシス・サンチェスも不十分ということから取られた「緊急避難」だったと思うが、結果としては完璧と言って良いだろう。今後リーガでもこのフォーメーションが採用されるかもしれないと思った。大会MVPはメッシだったが、決勝を見て改めてこのチームにおけるシャビの重要性を認識した。1点目につながるトラップや2点目の素早いシュートなどは「すごい」の一言しかなかった。リーガ後半でレアルを捉えられるのか、ますます注目だ。

今日は天皇杯準々決勝。F.マリノスはグランパスにPK戦で勝利。日程的にも恵まれたし、相手にケネディ・闘莉王たちがいなかったこともプラスに働いたと思う。準決勝はサンガなので、油断さえしなければ決勝が見えてきた。反対側はFC東京とセレッソ。勢いはFC東京だが、地の利はセレッソというところだ。(個人的にはセレッソの方が良いかな?)むかし「日産」だったころは天皇杯にやたら強かったのだから、そのことを思い出してACL最後の1枠を勝ち取って欲しい。

読了:
「スリーピング・ドール」(上・下)(ジェフリー・ディーヴァ―)
  • 買ったのはしばらく前だったが、やっと読み終えた。リンカーン・ライムシリーズからのスピンオフだが、負けない位面白かった。最初は時間がかかったが、途中から引き寄せられるように読むスピードが速くなった。伏線が幾重にも巡らされているし、犯人(カルト首領)が死んだのがえらく早かったのも理由があって・・・リンカーンとアメリアの登場も面白かった。でも毎度ディーヴァ―の長編は「読もう」と意気込まないと読み進めない。何故だろう?(評価A)
「予測できた危機をなぜ防げなかったのか?」(マックス・H・ベイザーマン、マイケル・D・ワトキンス)
  • 9.11とエンロン破綻を主な題材に、後から振り返ると「予測可能」と思われた事態がなぜ防げなかったのか、認知要因、組織要因、政治要因という3つの問題が明らかにされている。リーダーがこの3つを単独で克服するのは相当困難であるように思う。特に政治要因を打破するのは難しいように思う。(評価A-)
「パブリック」(ジェフ・ジャービス)
  • パブリックであることの意味、「プライバシー」とは何か・・・重たいテーマを提起している本だと感じた。それ(定義と言い換えられるか)は世代間でも大きく異なっている。今まさに日々の仕事を進める中で、SNSとの付き合い方を考えさせられているので、非常に参考になった。とにかく「世の中」が変わったのは確かだ。(評価A)
購入:
「エスケープ・ベロシティ」(ジェフリー・ムーア)、「日経プレミアシリーズPLUS日本経済がわかる」(日本経済新聞出版社編)、「多様性とイノベーション」(デヴィッド・スターク)

2011年12月17日土曜日

天皇杯&FCWC

今週は出張疲れ?で後半ダウン。1日+α寝込んでようやく8割回復といったところ。体調管理には気を付けていたつもりだったが・・・やはり歳かな。

今日はF.マリノスと松本山雅が対戦。松本山雅のプレッシャーが効いている間はしんどかったが、裏へ抜けた選手を有効に使えるようになったことで良い時間に先取点が取れた。後半相手がバテてからは思うとおりのサッカーができたのではないか?結果は4対0だが、今日のような試合の入り方では準々決勝(グランパスがFCWC疲れのレイソルに勝って進んでくるのでは?)は勝てない。日程的にはF.マリノスの方が有利なので、しっかり勝って準決勝・決勝に進んで欲しい。
準々決勝に残ったのはJ1が5チーム(グランパスとレイソルの勝者もカウント)、J2が3チーム。J2からは少なくとも1チームが準決勝に進むことも決まった。これを実力差縮小と喜んで良いのか疑問だ。

明日はFCWC決勝。バルサとサントス、メッシとネイマール・・・普通ならクラシコ大勝の勢いそのままにバルサが圧勝してもおかしくないが、ビジャの故障、A.サンチェスの疑問符とバルサに悪い材料が出ている。それでも最後はバルサに勝ってほしい。

今週は読了なし・・・(初めてかも)

購入:
「伝える力2」(池上彰)、「クラウド『超』仕事法」(野口悠紀雄)