2009年11月15日日曜日

スコアレスドロー

 日本代表の南アフリカ戦はスコアレス。10時半からの試合が何故か12時近くから放送という事で、久々に生を全く見なかった。新聞・ネットで見ただけだが収穫は現地を体験できた事ぐらいではないか?強化を図るのであればこのタイミングで既に南アフリカ行きを決めた強豪国に胸を借りたかったが、アジアカップ連覇を絶たれたことがこんなところにも響いている。この点をセルジオが2年前に批判していた事を今更ながら思い出す。もっとも、オシムが倒れていなければ別の形で強化されていたであろうが・・・

今週の読了:
「ワークショップ・デザイン」(堀公俊、加藤彰)
  • 仕事にもっとワークショップ(以下WS)を導入したいので、自分の知識を整理するために読んだ。これまでファシリテートしてきたWSのクオリティはそれなりであることを確認したが、まだまだ引き出しを増やす必要ありと感じた。結局のところ、WSにおいても事前に充分準備する事。とりわけ柔軟・臨機応変に進められるようシナリオを準備しておくことが必要だ。(評価B+)
「『戦う自分』をつくる13の成功戦略」(ジョン・C・マクスウェル)
  • この人の本もかれこれ10冊目。自分はこれまで本当に教訓を生かしてきただろうか?誰も見ていないときに何をやっているか?という問いがもっともきつかった。Talent Is Never Enough.という原題の意味を良く考えよう。監修者(渡辺美樹氏)ではないが、この人の本は定期的に読み返して自己診断をするようにしよう。(評価A)
「日本銀行は信用できるか」(岩田規久男)
  • 日銀の金融政策が他の中央銀行と比べ、如何に「官僚的」か、その原因がどこにあるのかを解説している。一番のショックは日銀で政策決定に関わっている人の経済理論認識レベルの低さだ。FRBのグリーンスパンやバーナンキは退任すればすぐにでも経済学部・大学院の教授になれるのと対照的だ。原因の一つとされる東大法学部出身者である自分から見ても、現状はおかしい!こういうところもChangeしなければ、沈没の速度が速まるばかりだろう。(評価A-)
「経営戦略の思考法」(沼上幹)
  • 経営戦略論の5大「学派」がそれぞれどう発展し、相互に影響しているかを明らかにし、「カテゴリー列挙法」、「要因列挙法」および「メカニズム解明法」という経営戦略を考える際の3つの思考法を提唱、実例をどう理解するかまで解説した本。久々に「重い」一冊で、読み終えるのに想定以上の時間がかかった。静的な分析ではなく、ダイナミクスを理解する動的な思考が必要である事、また理論もそのような展開を見せている事を確認した。上級者向けテキスト。(評価A)
購入:
「異業種競争戦略」(内田和成)、「ザ・クリスタルボール」(エリヤフ・ゴールドラット)、「会社のデスノート」(鈴木貴博)
このほかにAmazonで洋書5冊を取り寄せ中。

2009年11月7日土曜日

代表選考 木村Out 木村In

 南アフリカ&香港遠征メンバーが発表された。結局10月の3戦を経て残った「新戦力」は森本のみと言っていいだろう。代表の序列はなかなか覆せないようだ。個人的には米本(FC東京)、か宇佐美(G大阪)あたりを「サプライズ」として呼んで欲しかったが・・・前回も書いたがこのままでは若手が世界を経験できないまま迎えるロンドンオリンピックや2014ブラジルW杯の予選が非常に不安だ。

 マリノスは「予定通り?」監督交代となった。今の戦力(=フル代表こそ中澤ひとりだが、各世代の代表経験者がゴロゴロしている)にもかかわらず中位~下位をうろうろするのは監督の力量不足であることは間違いない。問題は後任で、正直「何で和司なの?」というのが率直な感想だ。OBから選ぶのであれば、リスクが取れる若手だろうし、多少高い買い物になっても西野、関塚、シャムスカ等々から選んだほうが良かったのではないか(強化部が岸野氏を考えていたというのが本当なら正しい方向だった)。あれだけ過去に実績のある選手がこれまで監督をやってこなかったのにはそれなりに(=良い意味ではなく)理由があるはず。来年もスタートで躓いて降格圏→また交代とならないことを祈る。

今週の読了
「脳に悪い7つの習慣」(林成之)
  • 愚痴を言ったり、言われたことをコツコツやったり、常に効率を考えたりしている身には結構キツイ本だった。NLPや行動科学にも通ずる箇所が多いというのはそれだけ、これらの理論が脳科学の点でも理に適っているということなのだろう。ノートにチャックリストを転記したので、定期的にセルフチェックしてみよう。(評価A)
「aha! Insight ひらめき思考(1)」(マーチン・ガードナー)
  • aha Gotcha!同様楽しく読んだ。どこかで見た記憶のある問題が多かったが、それぞれ裏にきちんと数学的な理屈があるのだと改めて理解。(評価B)
「成功は一日で捨て去れ」(柳井正)
  • 「一勝九敗」の続編。柳井氏が社長に復帰してから今までの歩みと彼の経営方針が改めて語られている。一番感じるのはオーナー経営者ならではの「自由度」。多くの社員を抱えながらも、リスクを取り続けられるのは柳井氏がオーナーだからではないか?と思った。こうした腹の据わり方は松下幸之助にも繋がるようだ。もうひとつ面白かったのはドラッカーを尊敬しているという箇所。世の中の「柳井氏絶賛」という本は別の著者によるものばかりだったので、少々意外だった。(評価A)
「売れる会社のすごい仕組み」(佐藤義典)
  • これまで読んできた数々のマーケティング理論が体系的に繋がったという意味で、「最高」のテキスト。戦略BAsiCS、マインドフローなどはフレームワークとして非常にすぐれている。ぶれない事、一貫性がキーワードであり、常に競合との相対的な地位を考えていく事も重要だ。ただ、本当に使いこなすには、それぞれ基になった理論がきちんと理解できている必要がある。その意味では本当の戦略家にしか真価は理解できないのではないか?と感じた。早速、理論編ともいえる「実戦マーケティング戦略」を購入した。
購入
「予想通りに不合理」(ダン・アリエリー)、「アクセンチュア流 逆転のグローバル戦略」(西村裕二)、「衝撃!EUパワー」(大前研一)、「のめりこむ力」(川上真史)、「実戦マーケティング戦略」(佐藤義典)

2009年11月1日日曜日

This Is It!

 昨夜MJの"This Is It"を見た。単なるコンサートのメイキングではなく、ほとんど実際のショーを見ているような感覚を持った。MJは100%の力を発揮してはいなかったようだが、それでも存在感が圧倒的。また、周りのスタッフが真剣に取り組む様子からはMJと共演できる喜びで一杯だということがストレートに伝わってきた。また、その真剣さゆえ、本番とほとんど変わらないクオリティが味わえた。本番を実現させてやりたかったと改めて思ったし、もう彼ほどのエンターテイナーは出現しないと思う。日経ビジネスの記事ではないが、MJの死はアメリカの転換期を示唆するという感じすら抱いた。

 マリノスは天皇杯3回戦を突破。相手は「アマチュア」というが、多くはJ経験者であり、また、開催時期がJ終盤と重なる部分が大きくなっている。そういう意味で天皇杯は益々番狂わせが起こりやすい大会になりつつあるのではないか。天皇杯までベストメンバールールを持ち出すのであれば、逆にナビスコ杯を若手中心の大会にするとか工夫しないと、トップチームの疲弊と若手(特にU17~U20)の育成が出来なくなり、フル代表の先細りまで気にする事になりはしないかと心配だ。(プラチナと言われたU20が世界切符を逃し、宇佐美たちを備えたU17が全敗という結果は重たい。)

読了:
「松下幸之助 経営回想録」(松下幸之助、堺屋太一)
  • 内容はコッターの「幸之助論」などにオーバーラップするが、自らどう考えたかを語っているという点で意味のある本。水道哲学、PHPなどなどがどのように生まれたか知ることができ面白かった。この経営者の素晴らしいところは利益の意味を正確に捉えていることだと思う。(評価A)
「8つの鍵」(ロイス・クルーガー)
  • 「7つの習慣」や「成功の9ステップ」と重複する内容だが、逆に考えると成功しようと思うなら、きちんと計画を立て、何が何でも実行する事しかないのだと再確認できる本。唯一違うかなと思うのは、経済的成功だけが成功ではないと明確に語っているところ。(評価B+)
「戦略の不条理」(菊澤研宗)
  • 戦略を構築すべき次元を物理的世界、心理的世界、知性的世界の3つであるとし、ポーターやリソースベースト・ストラテジーを物理的世界でのみの戦略と批判している。孫子の戦略論がこの3つの領域全てを意識しているということなのだが、知性的世界の中で考えるのが「取引コスト」というのは何か納得できない。(評価B)
「リフレクティブ・マネジャー」(中原淳、金井壽宏)
  • 内省するマネジャーの話に留まらず、社内教育・社会人教育の有り様にまで、対話形式の本は議論を進めた。リフレクションというかダブルループ思考がなければ、マネジャーは進化できない。逆にこれができない人間をマネジメント職につけてはいけないと思う。しかし現実は・・・来年度の課題である人材育成に参考となること大。(評価A)
購入:
「不毛地帯(4)(5)」(山崎豊子)、「日本銀行は信用できるか」(岩田規久男)、「売れる会社のすごい仕組み」(佐藤義典)、「リスクにあなたは騙される」(ダン・ガードナー)、「ワークショップデザイン」(堀公俊+加藤彰)、「経営戦略の思考法」(沼上幹)、「『戦う自分』をつくる13の成功戦略」(ジョン・C・マクスウェル)、「ソウル・コレクター」(ジェフリー・ディーバー)

2009年10月25日日曜日

のどが痛い

 先週は5日間で電話会議6回。向こうは違うのにこちらは一人。体調がいまいちの中、宿題はなんとかこなしたが、スタッフの英語力を上げないと大変だ。ほっとしたためか昨日からのどが痛い。
 マリノスはJ1残留が確定。それにしてもゴール前の迫力の無さは深刻だ。ガンバと比べるとアタッキングサードでの「個の力」が格段に劣っていたように思う。本当にフォワードを育てられないチームだ!今更ではあるが本気でリーグタイトルもしくはACL圏内を目指すのなら、ここを強化しなければだめだろう。(監督は勿論交代!)

読了:
「たまたま」(レナード・ムロディナウ)
  • 確率・統計の本としてはエピソードも豊富で抜群に面白かった。モンティ・ホール問題(3つドアの選択問題)やOJシンプソン事件といった(特にアメリカ人なら)誰でも知っていそうな問題だけでなく、確率がどのように科学されてきたか歴史も分かる。保険会社の社員にとっては(一通り基礎を学ぶ前提で)必読書といっても良いかも。(評価A+)
「フロンティア突破の経営力」(小川政信)
  • 「戦略を構築する際に見ているランドスケープが会社毎に異なる」というのは良い洞察だと思う。ビール業界のケースは参考になる。また、N=3で仮説を検証・整理していくというアプローチも、「分析症候群」に陥らないために意識すべき方法論だと思う。ただ、後半のケースは正直なところあまり面白くなかった。(評価B+)
「aha! Gotcha ゆかいなパラドックス(1)」(マーチン・ガードナー)
  • 無限回帰、エッシャーの騙し絵、マジックナンバー9、消えた1ドルなどなど、どこかで聞いた事のあるパラドックス満載。誰かに試してみたくなるテーブル芸のネタ本のようで面白かった。それにしても人間はいろんな事を真面目に考えるものだ。(評価B)
「論語」(金谷治 訳注)
  • Diamondハーバードビジネスレビュー10月号をきっかけに、初めて論語を全て読んでみた。漢文の授業で見たことのある文章が懐かしかった。多くの経営者が参考にしているのは何故かと考えるに、孔子が上に立つものの指針を「民の視点」で説いているからではないかと感じた。

購入:
「成功は1日で捨て去れ」(柳井 正)
今週は先週大量購入の「在庫」を整理する予定。

2009年10月18日日曜日

勝ち点40

 昨夜のグランパス戦の勝利でマリノスの勝ち点が40に到達。過去の降格チームの実績から見て事実上「降格ゾーン」からは脱出した。ロスタイムの決勝ゴールで狩野が一皮むける事を期待する。暫定首位がフロンターレになったが、PKを二つも外して勝ったのをどうみるか?強運?

先週の読了:
「ソウルケイジ」(誉田哲也)
  • 「ストロベリーナイト」に次ぐ姫川玲子もの第二弾。現代の日本が如何に弱者に厳しいかが垣間見えるような設定の下、死体無き殺人を巡る推理もの。一方では「親子愛」の物語でもある。人物設定がきちんと一貫しているのがこのシリーズの良いところで、今回は姫川と度々対立する日下の過去・現在が親子愛のサイドスオーリーとして展開されている。また、姫川玲子もスーパーヒロインではないところが良い。次回作以降にも期待。(評価A)
「思考する営業」(杉田浩章)
  • 経験・勘・度胸(KKD)や義理・人情・プレゼント(GNP)が未だに幅を利かす営業の世界を如何に改革するか。そのヒントが営業トータル・クオリティ・マネジメント(TQM)にあるとBCGパートナーが説く一冊。そもそも売り上げ至上主義で利益を損なうような営業が横行している点、経営者であるべき営業マネジャーの会計リテラシー向上が根本ではないかと考えるので、そうした観点が一貫していないとTQMの効果は生まれないだろうと思う。(評価B+)
「(新版)動機付ける力」(Diamondハーバードビジネスレビュー)
  • ピグマリオン効果やコンティンジェンシー理論など、モティベーションに関わる有名な論文および最近の論文が集約されている。理論の再整理ができた。(評価B+)
「フォーカル・ポイント」(ブライアン・トレーシー)
  • 人生の計画を立案し、どんな点に注力するか(=フォーカルポイント)。感想よりも実践。「7つの習慣」も「思考の現実化」も「積極的な考え」も行き先は同じ。(評価A)
購入&読了
「顧客の信頼を勝ちとる18の法則」(山岡隆志)
  • アドボカシー・マーケティングとは何か、プッシュ&プル戦略やCRMとの違いなど分かりやすく解説されている。USの実例ばかりでなく、リッツ・カールトン大阪やMKタクシーなどの日本企業の例も紹介されている。顧客感動・信頼は間違いなくこれからのマーケティングの課題になる。(評価A)
購入:(連休&「読書の秋?」で沢山買ってしまった。)
「aha! Gotcha ゆかいなパラドックス(1)」、「aha! Gotcha ひらめき思考(1)」(マーチン・ガードナー)、「たまたま」(レナード・ムロディナウ)、「論語と算盤」(渋沢栄一)、「不毛地帯(3)」(山崎豊子)、 「フロンティア突破の経営力」(小川政信)、「リフレクティブ・マネジャー」(中原淳、金井壽宏)、「戦略の不条理」(菊澤研宗)、「脳に悪い7つの習慣」(林成之)、「松下幸之助 経営回想録」(松下幸之助、堺屋太一)、「現代哲学の名著」(熊野純彦)

2009年10月11日日曜日

二つのチームはどう融合するのか

 先週の香港戦とスコットランド戦。結果はどちらも完封勝利だったが、やはり不満が残った。良く分かったのは、岡田監督はジーコ同様選手の順位付けを明確にしていて、それは簡単には変えられないということだろう。昨夜の試合で順位を上げられそうなのは森本だけのような気がする。個人的には松井や徳永が今のメンバーに代わってもいけると思うのだが・・・いずれにせよ、14日のトーゴ戦のスタメンで答えがわかるのではないか?

 水曜・木曜と台風の中、秋田に出張した。初めてだったので、もう少しゆっくり見たかったところはあるが、ハタハタやきりたんぽ等堪能した。ただ、新幹線で戻るのはきつい!腰が爆発しそうだ。

先週の読了:
「金融革新と経済危機」(藤井眞理子)
  • ブラックマンデーやLTCM破綻からリーマンショックまで、経済危機が起こる前にどのような金融革新があったのか、なぜ危機が繰り返されるのかが丁寧に書かれている。単純な「金融革新=悪」的な論調でないので読んでいて抵抗感が少なかった。極論かもしれないが、バブルは起こるもので、正に「自己責任」で踊らされないようにする。規制は最小限に留めるが、適宜見直すというより他に対策はないと思う。(評価A)
「静かなる改革者」(デブラ・E・メイヤーソン)
  • ダイバーシティを実現し、差別をなくすために「草の根」の社員たちが如何に努力しているかを纏めた一冊。人種差別・性差別だけでなく、性的嗜好についても取り上げている点で民主党的」なところがやや気になった。日本でどこまで受け入れられるかは若干疑問があるが、一方で性差別がまだまだ(取り分け企業で)強いのも事実。いくつか参考になる「気の使い方」例があった。(評価B)
「主体的に動く アカウンタビリティ・マネジメント」(ロジャー・コナーズ、トム・スミス、クレイグ・ヒックマン)
  • 「オズの魔法使い」を基に、いかにして社員が主体性を発揮するようになるか。そもそもアカウンタビリティとはなにかまで説いた一冊。アカウンタビリティの定義にある要件(自分の意志で現実を見つめ、問題に当事者として取り組み、解決策を見出し、それを実行しようとする)はいかなるところにも当てはまる。自分自身の課題としては、どうやって部下全員にそうした意識を浸透させられるかだと確認した。(評価A)
購入:
「不毛地帯(1)、(2)」(山崎豊子)、「ソウルケイジ」(誉田哲也)、「8つの鍵」(ロイス・クルーガー)、「フォーカル・ポイント」(ブライアン・トレーシー)、「新版 動機付ける力」(Diamondハーバード・ビジネスレビュー編集部)、「思考する営業」(杉田浩章)

2009年10月3日土曜日

東京落選

 オリンピック招致の失敗は2018年もしくは2022年W杯招致にも影響があるだろう。メインスタジアムをどうするか再検討が必要になってくる。逆にリオは2014年W杯のブラジル開催のレバレッジが効いたのかも?
 J1ではエスパルスが暫定ながら首位になった。今の清水のサッカーなら優勝してもなんら不思議ではない。監督がきちんとビジョンを持って取り組んできた結果だろう。財政的には決して恵まれてはいないチームが頑張るのはいいことだ。(ただ、来年ACLを戦わなければならなくなると選手層の薄さがネックになるだろう・・・)

読了:
「組織で使える論理思考力」(飯久保廣嗣)
  • 日本にKT法を導入したこの道の第一人者が、何故日本の企業で論理思考が根付かないように見えるのか、欧米企業との違いはどこかなどといった現象を説き、かつ日本流にアレンジした論理思考法の概略を解説した一冊。外資に勤めていると著者の言っているような事態にぶつかる事が多いのは事実。ただ、日本人だから非論理的ということはないし、フレームワークを共有化することで乗り越えられる事が多い。よほどKKD主導の日本企業の方が棲みにくいと思うのは外資経験が多くなったためか?(評価B+)

「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」(松下幸之助 述、松下政経塾編)

「社長になる人に知っておいてほしいこと」(松下幸之助 述、PHP総合研究所編)

  • 「リーダーに・・・」が東洋経済の上期No.1経営書に選ばれたのも頷ける。2冊とも会社の席に置いて壁にぶつかったら読もうと思った。オーナーシップ、熱意、ポジティブシンキング、信念、一貫性、執着・・・読んでいて感じたのはこれら全てが備わっていたからこそ松下幸之助は「神様」だったのだろうということ。また、ジャック・ウェルチやルー・ガースナーなどと共通する点が如何に多いかということ。「社長道」は古今東西を問わない真理の道ということなのだろう。(評価A+)

「コンサルタントの解答力」(野口吉昭)

  • 回答ではなく解答であるところがこの本のポイント。相手の状態を見て答えようということでは「空気の読み方」といった感じもした。ある意味「コールドリーディング」の考え方にも通ずるようだ。コンサルタントに不可欠なだけではなく、シニアになればなるほどこうした力が必要だろう。(評価B)

「1からの戦略論」(嶋口充輝、内田和成、黒岩健一郎 編著)

  • 題名どおりの入門書。各章に企業のケースを入れているので理解が進む。また、主要なフレームワークはほぼ網羅されている。学部レベルでこのくらいの勉強ができていると会社生活も楽なのではないかと思う。(でも日本企業の場合は逆かも?)それにしても、各章の参考図書の半分強は読んでいたのには我ながらビックリした。(評価B+)

購入

「静かなる改革者」(デブラ・E・メイヤーソン)、「主体的に動く」(ロジャー・コナーズ、トム・スミス、クレイグ・ヒックマン)