2012年10月28日日曜日

残り5節。優勝は?降格は?

J1は昨日で30節を終了。優勝争いはサンフレッチェとベガルタに絞られてきたようだ。3位以下のチームに決めてがない。3位のレッズから10位のジュビロまで勝ち点6差にひしめいている。一方残留争いも激しい。勝ち点38でも安心できない。ここのところの調子を考えると、アルビレックスとヴィッセルが厳しいのではないか?

F.マリノスは昨日アウェーでグランパスと引き分け。俊輔の「神業」FKで辛うじて勝ち点1を得た。3位まで勝ち点は5。次節ヴィッセル戦、その次のレイソル戦と両方勝って届くかどうか、いよいよ「絶対に負けられない」状況になってきた。ベテラン頼みは続く。

海外では長谷部が今シーズン初出場。マガト解任でやっと出番が回ってきた。オマーン戦に向けちょっと良いニュースだ。内田がここのところ好調なのもGood!

読了:
「ワールドカップ戦記 1994-2002飛翔編」、「ワールドカップ戦記 2002-2010波濤編」(ともにスポーツ・グラフィック・ナンバー編)

  • 今では「当たり前」のワールドカップ出場だが、実は予選を勝ち抜いたのは3回だけ。かつてはオリンピックもワールドカップも日本とは無縁とされてきたことを考えると隔世の感だ。あらためて「ドーハの悲劇」以降の日本代表の戦いを振り返ると、決定力については20年間変わらぬ課題で、いつになったら解消するのか未だ見えない。まだ真の強豪への道のりは長い。(評価A)
「チーム思考」(グロービス著)
  • 外資系では当たり前の議論。何を今更・・・というのが率直な感想。もう少し新しい角度からチームを分析して欲しかった。期待外れの一冊。日本企業はここまで初歩的なポイントを説かないとチーム思考ができないのだろうか?と暗澹たる気分になった。(評価B)
「最高の人生と仕事をつかむ18分の法則」(ピーター・ブレグマン)
  • やることをすべて書き出すのが「ストレスフリーの仕事術」なのに対し、「やらないことを決める」というのが本書のアプローチ。しかし、その差は実は小さいと思う。がむしゃらに突き進むのではなく、Pauseを時々押すことで見直しを図るというやり方、モチベーションは最初の一押しのみだ、といった点は参考になる。思ったより良い。(評価A)
「ビジネスについてあなたが知っていることはすべて間違っている」(アラステア・ドライバーグ)
  • 挑発的なタイトルだが、内容はそこまで過激ではない。訳のせいかあまりまとまった本という感じはしなかったのだが、価格設定・コスト削減・事業評価・予算と計画といった「定説」に拘ることの危険性がよく分かる。(評価A)
購入:
「MAKERS」(クリス・アンダーソン)、「オープン・サービス・イノベーション」(ヘンリー・チェスブロウ)、「『世界水準』の思考法」(キャメル・ヤマモト)、「まだ『ファイナンス理論』を使いますか?」(手島直樹)、「フェルドマン式 知的生産術」(ロバート・アラン・フェルドマン)、「日本型リーダーはなぜ失敗するのか」(半藤一利)

2012年10月21日日曜日

欧州遠征をどう活かすか?

日本代表の欧州遠征第二戦は0対4と完敗だった。日本もフランス戦よりはましな内容だったが、ブラジルとの決定力の差は歴然。現状のチームでW杯に臨むのであれば、岡田流守備重視でいかざるを得ないだろう。求められるのは、一刻も早く最終予選を突破し、来年6月のコンフェデレーションカップ経由で2014年ブラジル大会に向けた「世界仕様」のチームへの進化だ。ロンドン世代の起用を増やすことになる。セントラルMFやFWは新たな選手に代わらざるを得ないだろう。本田について、個人的にはトップ(ゼロトップのフェイク)よりもセントラルMFが良いと思う。相棒は山口蛍?トップ下には香川、左右には個で突破できる宇佐美・宮市あたり。トップには期待を込めて指宿。但し、誰を選ぶにしても、各選手の各段のレベルアップが不可欠だ。リーグ戦で試合に出ることがニュースになっているうちは、ブラジルとの実力差は埋まる筈もない。0対4という結果を真摯に受け留め、頑張って欲しい。

ところで最終予選B組では第5節でオーストラリアとオマーンが勝利、折り返し時点で日本と勝ち点5差となった。次節(11月)オマーンにアウェーで勝利すれば、ほぼ日本の勝ち抜けが決まる。一方A組では韓国がイランに敗れたため、混戦模様。それでも最後はこの2チームだろう。

J1は残り6節。F.マリノスはジュビロに完勝。7位に浮上して、ACL圏内に首の皮一枚繋がったまま。マルキーニョスや俊輔があれだけやるのだから、若手はもっと出来る筈。グランパス戦で意地を見せてほしい。

アメリカではフットボールシーズンが佳境。デューク大学のブルー・デヴィルズは久々にUNCター・ヒールズに勝利し、1994年(私のMBA1年目)以来の勝ち越しが決まった。ボウルゲーム出場になればビッグニュースだ。

読了:
「経営の神髄」(上)(下)(P.F.ドラッカー、ジョゼフ・A・マチャレロ)

  • ドラッカーの「マネジメント 課題・責任・実践」について、マチャレロがその後の著作物を援用しアップデートしたもの。このため一貫性はやや犠牲になっているが、「ドラッカー経営哲学」の最終到達地点が分かる内容になっている。オリジナル「マネジメント」とは別の著作として、こちらも机に常備しておきたい。(評価A)
購入:
「バーニング・ワイヤー」(ジェフリー・ディーヴァ―)、「禁断の魔術 ガリレオ8」(東野圭吾)、「ビジネスについてあなたが知っていることはすべて間違っている」(アラステア・ドライバーグ)

2012年10月14日日曜日

「日本代表」結果は・・・

前回注目した「日本代表」の結果は、錦織=楽天オープン優勝、小林可夢偉=日本GPで3位、自身初の表彰台、オルフェ―ヴル=凱旋門賞で首差の2着、ということだった。今回の結果は明暗分かれたが、今後もそれぞれ活躍してくれるだろう。

サッカーの日本代表はフランスに勝利。結果は素晴らしいが、川島がMVP級の活躍をしていたという点を冷静に見れば、世界の一流国入りはまだできていないということだ。今回感じ取った「差」を2014年までにどこまで詰められるか。ザックの手腕が問われる。それにしても、決勝点をもぎ取ったカウンターは見事だった。今野だけでなく、長友や内田が最前線まで攻め上がっていた。インテルの長友がアシストし、マンU香川がゴール。日本代表もすごいチームになったものだ。明後日(16日)はブラジル戦。どんな戦いをするだろう?

読了:
「リバース・イノベーション」(ビジェイ・ゴビンダラジャン、クリス・トリンブル)

  • エマージング・マーケットにおけるイノベーションを先進市場にも活用する。グローバル戦略の新たな展開だ。毎度の事ながら日本企業は失敗例しか出てこない。先進市場の製品のスペックを落として新興市場に売るという発想では最早戦えない。一方、これからリバース・イノベーション戦略を取るには、組織・人事などゼロベースで構築する覚悟が必要だ。益々グローバル競争での地位低下が懸念される。(評価A+)
「ビジョナリー・カンパニー④」(ジム・コリンズ、モートン・ハンセン)
  • 10X型企業と競合とが、同じ業界環境でなぜ差がついたのか。長期にわたる資料を分析する中で浮かび上がる「偉大になる」ための法則。普段取り上げられない損害保険の事例(プログレッシブとセーフコ)もあり、参考になった。10X型リーダー、20マイル行進、SMaCレシピなど、原書を読んだときも記憶に残ったコンセプトを翻訳で再確認した。(評価A+)
「なぜ大企業が突然つぶれるのか」(夏野剛)
  • 複雑系コンセプトをベースにIT革命が社会・経済に及ぼしている影響を分析し、日本企業・政府がいかにそのトレンドに乗り遅れているか警鐘をならしている。私自身には共感できるところが多いが、まだまだ少数派で、一番動きの鈍い政府・役所があわてて動き出すころには、日本は3流国におちぶれるという運命なのだろうか?ただ、夏野氏や「現実を視よ」の柳井氏などが発信を強めていることがわずかな希望だ。(評価A)
購入:
「知的生産の技術」(梅棹忠夫)、「がけっぷち上等」(早草紀子)、「最高の人生と仕事をつかむ18分の法則」(ピーター・ブレグマン)

2012年10月7日日曜日

96ジャパン、リトルなでしこ・・・様々な「日本代表」

育成世代の国際大会(U-16AFC、U-17女子W杯)での日本代表はいずれも期待された優勝に届かなかった。
96ジャパンは決勝でウズベキスタンにPK戦負け。ウズベキスタンは準々決勝で韓国にもPK勝ちしていたし、かなり良いチームだったようだ。優勝できなかったことは残念だったが、イランで6試合戦い来年のU-17W杯@UAEの切符を取れたこと、23人全員で戦ったことなど将来につながる結果が残せた。昨年94ジャパンが巻き起こした旋風を超えて、ベスト4以上を期待したい。
一方グループリーグで圧倒的な力を見せたリトルなでしこは、準々決勝敗退となった。グループリーグが良すぎたことで油断したのではないか?こんなことが言えるまでに日本女子サッカーは世界トップクラスの実力を備えたという事だ。この世代はU-20のヤング以上とも言われているようなので、益々今後が楽しみだ。
今週末からは男子フル代表の欧州遠征2試合が始まる。まずは「屈辱の地」サンドニでフランス相手に一泡吹かせることを期待しよう。

今日はテニスの錦織、日本F1の小林可夢偉、凱旋門賞のオルフェーブルとサッカー以外の「日本代表」の戦いに注目!

ところでF.マリノスは・・・サンフレッチェとスコアレスドロー。首位相手に負けなかったことを評価したいところだが、PK失敗で勝てなかったと見るべきだろう。あと6試合!

読了:
「現場力の教科書」(遠藤功)

  • 早稲田ビジネススクールでの講義録というだけあって、一連の「現場力」著作を集大成した内容になっている。確かに現場力・オペレーションの卓越は競争優位構築の一手段ではあるが、グローバル競争の中では、経営戦略を強化する必要の方が大きいし、オペレーションについては、日本国内の「暗黙知」をいかに海外拠点に移転できるかがカギだろう。その意味で、本書に取り上げられている例がドメスティック企業中心なのが気になった。(評価A-)
「マル上司、バツ上司」(ロバート・サットン)
  • リーダーシップ論、ボス論として秀逸な1冊。上に行けば行くほど自分の欠点に気づかなくなるというのは真理だし、「ピーターの法則」がいうとおりだ。私も結構イケてる上司だと思っているので、自分の中にある「クソ上司」の要素を自覚して、マル上司になれるようにしよう。(評価A+)
「現実を視よ」(柳井正)
  • 「政治嫌い」を自認する柳井氏がよくぞここまで書いた!成長を否定する論調を一刀両断。社会主義政策を進める政府に「喝!」気持ちの良いほど正論だ。問題はこうした「現実」が見えない、見ても見ぬふり、たとえ見えても短期的な利害を取る日本人の多さにある。これ以上の先送りは自殺行為なのに・・・(評価A+)
「マイケル・ポーターの競争戦略」(ジョアン・マグレッタ)
  • ポーターの「本人公認版」競争戦略解説本。リソースベース戦略論、ブルーオーシャン戦略論などからの批判への反論なども含め、ポーターの著作の意味するところが網羅されている。ポーターの競争戦略論が「競争の戦略」出版から30年以上を経過しても古典として生き残っている理由が分かる。(評価A+)
「アイデア・ハンター」(アンディ・ボイントン、ビル・フィッシャー、ウィリアム・ボール)
  • エジソン、ディズニー、ウォルトン、ジョブズなどがなぜ成功したのか?とことん考え抜き、かつ目を大きく開いて世の中を観察するなかでアイデアハントしていたのだというのが、著者たちの結論だ。思い当たる経験は確かにある。(評価A)
購入:
「チーム思考」(グロービス)、「ワールドカップ戦記 飛翔編1984-2002」、「ワールドカップ戦記 波濤編2002-2010」(ともにスポーツ・グラフィック ナンバー編)

2012年9月30日日曜日

痛いスコアレスドロー

今節のF.マリノスは「鬼門」のアウェー・アルディージャ戦。相手が退場者を出し、押し込みながらのスコアレスドローは痛かった。ゴール前を固める相手に対してゴール前の工夫があまり見られなあった。サイドから崩しても、マルキーニョスのいないFWではクロスを上げてもNGだし、ミドルシュートをうつような事もされていなかった。グランパスが闘莉王でやったように勇蔵をトップに使う手だってあったはず。これでまた10位に逆戻り。次節は首位のサンフレッチェ。10月も厳しい戦いが続きそうだ・・・

読了:
「日本大沈没」(藤巻健史)

  • 金融実務家の観点から見た日本の財政状況は、ギリシャより酷い。このままではハイパーインフレか財政破綻は必至という。バンカーの目には至極当然の見え方ではないか。資産防衛策としてのアメリカ株購入のすすめを読んで、「腐ってもアメリカ」との思いを強くした。日本を再建するためには「社会主義国家」からの脱却が不可欠、という著者の意見に激しく賛同する。(評価A)
「2050年の世界」(英「エコノミスト」編集部)
  • エコノミストのエディターによる未来予測。予測自体より、インドの勢い、中国にたいする「?」など筆者たちが現状をどう評価しているかが面白かった。日本については残念ながら、というか今の状況では当然ともいえる低評価。国民ひとりあたりのGDPが韓国の半分に成り下がるという予測を見事外すための国家戦略構築が迫られている。(評価A)
「ビジネススキル・イノベーション」(横田尚哉)
  • 思いのほか参考になった。「0.4倍のロス」を見込んだスケジューリング、感性によるリスク回避など、他のノウハウ本とは一線を画した内容だし、日本人の仕事の進め方に即している。部下に読ませなければ。(評価A)
「経営戦略の論理」(伊丹敬之)
  • 日本の経営戦略論第一人者によるベストセラー改訂版。「見えざる資産」の考え方はハメル・プラハラード等にも影響を与えた。今回の改訂では戦略のダイナミック適合(顧客・競争・資源・技術・心理適合)に重きが置かれている。ダイナミック戦略論における重要性が一層増した。(評価A+)
購入:
「経営の神髄」(上・下)(P.F.ドラッカー、ジョゼフ・A・マチャロ)、「リバース・イノベーション」(ビジェイ・ゴビンダラジャン、クリス・トリンプル)、「アイデア・ハンター」(アンディ・ボイントン、ビル・フィッシャー、ウィリアム・ボール)

2012年9月22日土曜日

連敗脱出

F.マリノスはアントラーズにアウェイで勝利。何とか連敗が止まった。中澤・栗原の欠場という事態に加えマルキーニョスの退場というオマケまで加わったが、青山・冨澤・熊谷がよく守った。かっこ悪い勝ち方ではあるが、連敗を止めたことで今日は良しとしよう。前線では小野が体を張って頑張ったが、2点リードの後のカウンターで、シュートせずにバックパスするような消極的プレーはNG。FWとしては3点目を貪欲に狙ってほしい。

先週末から欧州組の活躍が目覚ましい。本田、宇佐美、清武、乾、ハーフナーがリーグ戦で得点を決め、チャンピオンズリーグの香川は決勝点のアシスト、ELの長友は終了間際の同点弾。今節も乾が2試合連続得点を決めた。出場機会のない選手たちがこうしたニュースを聞いて奮起してくれることを期待する。

読了:
「AKB48白熱論争」(小林よしのり、中森明夫、宇野常寛、濱野智史)

  • AKB48を巡る文化論・社会論といった趣の1冊。「AKB48は宗教だ!」といった論陣が張られたりして、タイトル通り白熱した様子が文面から窺えた。AKB48はプラットフォームとして考えるとビジネスにも応用できる余地があるだろう。これからどのように発展?していくのか楽しみだし、1~2年後に再度「白熱論争」してほしい。(評価A)
「新・日本的経営を考える」(常盤文克)
  • 日本的経営の新たな方向を考えるというより、「欧米的経営」との対比においてその良さ・強さを再認識するというスタンスにある点が残念だった。可視化・計測化の問題を指摘するコラムが多かったが、日本企業においては、まだまだ可視化・計測化が不足であり、このような示唆は努力不足のエクスキューズになりはしないか?(評価B)
購入:
「ビジョナリー・カンパニー4」(ビル・コリンズ、モートン・ハンセン)、「マイケル・ポーターの競争戦略」(ジョアン・マグレッタ)、「現実を視よ」(柳井正)、「なぜ大企業が突然つぶれるのか」(夏野剛)

2012年9月15日土曜日

イラク戦勝利でブラジルへまた一歩前進

11日のイラク戦。身体能力はイラクが勝っていたし、スタメン総取り替えや遠藤・長谷部・本田へのマンマークなどイラクの戦術がはまっていたが、日本は少なくとも最終予選B組では負ける気がしなかった。最初のセットプレーではヒヤッとしたが、ベタ引き・カウンター狙いのイラクに徐々にペースをつかみ、終わってみれば「追加点を取れればもっと楽だったのに・・・」という結果。オーストラリアの思わぬ敗戦もあり、2位のヨルダンに勝ち点6差をつけた。これなら3月のヨルダン戦で出場を決められる。最終予選後半はアウェーが多いという心配も、欧州組の多い今の代表では当てはまらない。中東の方が時差が少なく、コンディションも整えやすいはずだ。10月にはフランス・ブラジルと対戦。本番大会のシミュレーションには最適の相手だ。ここで課題を見つけ、最終予選を戦いながらチーム力を更に向上していく、というのが最高のシナリオだが、期待しすぎだろうか?

F.マリノスはレッズに敗れ3連敗。恐れていた状態になりつつある・・・打つ手は・・・厳しい!


読了:
「ブランドで競争する技術」(河合拓)

  • ブランド戦略論というより、ファッション業界の戦略テキストという感じの1冊。間違いないのは、日本企業の多くはブランドの意味を理解せずに闇雲に走っているという事。本書を参考とすべき企業はファッション以外でも多い。(評価A-)
「ダイナミック競争戦略論・入門」(河合忠彦)
  • ポーターの戦略論への「7つの疑問」に回答するということだったが、正直なところ疑問の設定・回答すべて良く分からない。ポーターの戦略論に比べるとトップラインを如何に伸ばすかに重点があり、果たして適切なボトムラインが上がるのか疑問だ。ポーターの戦略論が基本戦略として有効であることを却って再認識した。(評価B)
「競争に勝つ条件」(経営イノベーション50研究会 編)
  • 企業経営におけるICT活用の歴史がまとまっている。単なる効率化ツールとしてのシステムから、経営情報の活用、ビッグデータの時代の到来と、如何に有効な「次の一手」を打つか、マネジメントがICTと関わる局面が増大し、その能力が益々クリティカルになっていることが良く分かる。(評価A)
「企業価値経営」(マッキンゼー・アンド・カンパニー)
  • コーポレートファイナンスの重要性がこの1冊で分かる。マッキンゼーの著書だけに企業戦略と企業価値との関係に重点が置かれている。ROIC (Return on Invested Capital)を高めること=企業価値の創出、という図式も単純であるがパワフル。「企業価値評価」につながる。(評価A)
「ヒッグス粒子と宇宙創成」(竹内薫)
  • ヒッグス粒子発見の意味が良く分かった。また、宇宙創成についても分かり易く解説されている。ここまでの発展に、多くの日本人研究者が関わっていることを改めて誇りに思う。(評価A)
「経済学の犯罪」(佐伯啓思)
  • アダム・スミスの思想の正しい理解などを通じ経済学、特に新古典派経済学への批判が展開されている。ただ、本当に脱・成長の社会が「解」なのか?国の産業政策を重視しているように見える点も疑問。特に日本では当てはまらないだろう。(評価B)
購入:
「経営戦略の論理 第4版」(伊丹敬之)、「マル上司、バツ上司」(ロバート・I・サットン)、「現場力の教科書」(遠藤功)